心の解析メモ〜個人的心理学整理ノート〜

ビジネス&普段に役立つ心理学

心理的安全性とスクラム(チーム運営)、徒然なるままに…

現場エンジニアの技術支援的な立ち位置で仕事を長くしていたこともあり、15年以上前からコーチング自体は折に触れて、継続的に細々と学び続けていました。

立場上、エンジニアさんが困ったり迷ったりしたことを躊躇なく話してもらうこと、その上で私自身が詳しくない分野でも相談相手になれることを必要としていたからです。

当時は勿論、スクラムでは無かったけれど、今思えば、立ち位置としてはスクラムマスタに近かったかもしれない。それゆえか、今もスクラムマスタに近いような立ち位置で仕事の依頼が来ます。(でも、プロジェクトはスクラム適用ではないことも多い……)

昨今流行りの「心理的安全性」と言う言葉を聞くと、ちょっと意味合いが違いますが、当時の課題を思い出します。時代が追いついたのかしら……? 

今日は、学んだことをまとめるのではなく、個人的な所感として、
プロジェクト管理(スクラム適用)と心理的安全性について考えて記録しておきたいと思います。

雑多な所感のつぶやき記録です。

 

 

スクラム適用でのシステム開発

よく、ウォーターフォールとの対比でプロジェクト管理手法として比較されるが、、スクラムはチームビルディングメインの組織運営手法であって、所謂、プロジェクト管理手法というのとはちょっとだけ切り口が違うんじゃないだろうかと正直思っている。

確かにスコープ等の管理ルール面だけ見れば、対比できる程度の違いはあるが、要件やスケジュールの管理ポリシーが違う(=スクラムは実測を重んじる)から管理方式が違うだけで、管理方式や細かいルール自体はスクラムの肝ではないと感じている。

スクラムは手法というほどルールもTipsも正直、多くない印象。
そういう細かいルールを沢山作らずに、チームメンバ全員、一人一人が同じ価値観、管理ポリシーで合理的に行動できるようにし、そういうメンバの集合体としてチームが機能することを目指していて、そのチームが動くことで、結果的に目標のシステムが構築されていく、という感じじゃないかなと。

個別の構築プロジェクトに限った話ではなく、編成されたチームを能動的なチームとして育てていくのをイメージすると、チームの雰囲気や方向性、組み合わせ具合、協働具合はとても大事だと思う。

心理的安全性と効率、合理性

例えば、年齢、力量、立場関係なく、他者の視点を意識することなく、自分自身の考えをそのまま発言出来る環境はとても合理的だと思う。

力量や得意なことが違うエンジニア同士が共同で動くので、それぞれ気がついたことは何も忖度せずに、表現も必要以上に気をつけずにカジュアルに物がいえる環境の方が効率も質も上がるだろうし、何より、精神労働は無い方がパフォーマンスは出やすいはずだから。

また、チームの中で自分が何が得意で、チームの何に貢献できるというのが明確に自分からも他者からもわかっているのも心理的安全性には貢献するかもしれない。

チーム運営からみてもタスクを分業しやすく、合理的だし、自他共に認める自信を持って、できる役割があり、チームに貢献できることが明確なこと、それ自体が、きっと個人が様々な行動を起こす時にプラスに働く。
鶏・卵な話になってしまったけれど、これが心理的安全性にも寄与すると思う。(思ったことを発言しやすいことも、指摘すること自体がチームへの貢献だと思えば、同じことかもしれない……。)

心理的安全性と言えば、発言のしやすさ。
発言する時の障壁を具体的に想像して

人が複数の人の前で発言する場合、どんな気持ちになるかを考えてみて、心理的安全性に何が必要か考えてみる。

以下のような気持ちになる(かも)。

  • 間違ってたらどうしよう?
  • 馬鹿にされたらどうしよう?
  • うまく伝わるか?
  • 否定されたら・・?
  • 意見が自分だけ違ったら?
  • 気を悪くする人がいないだろうか?
  • そもそもわかるはずがない・・・けど・・・。

こういうことがなく、忖度なく発言できる環境が心理的安全性が高い環境というのだろうと思うが、そうはいっても人それぞれ環境の評価も自分への許可の出せるレベル・切り口も違うかも。
→人それぞれ、「心理的安全性」に対するハードル条件、見方が恐らく違うので、その条件の整理も必要。どうだったら話せるか、何に遠慮するのか。

→自分がどういう考え方をしやすいかを各個人がわかっておくことも大事。
(自分で自分の気持ちの理由に気づけるので、自力で持ち直せる)

 

日本は組織の同調圧力が文化的に高いと言われる。元々、異議申し立てをするような意見が言いにくい土壌があり、「誰が言ったか」ということがその後の反応に跳ね返ることも多い気がする。
→反応も怖い(=評価される)が、意見が違うこと自体の安心感も要る。

 

言い出した人間が問題を収拾することになるのだから、ギリギリまで言わないよね、と、昔、職場では言って笑っていた。事実、その覚悟で行かないと、異なる意見が言いにくい。
→周りに頼れる、と言う安心感もきっと要る。意見を言うこと、それ自体がチームへの貢献となるという見方も必要。

最後に

現時点での記録のために、記載しておいてみました。

また、振り返ってみて、その時に思うことと比べてみようと思っています。
最近、心理安全性についてもいろいろな切り口の本が出てきているので、数冊読んでみて、また、考えてみたいと思います。

 

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